京野菜に触れた一日
梅雨入りしたというのに最近の京都は爽やかな晴れ空が続いています。
今年も暑い暑い夏がやってくる!
そして京都の太陽の恵みはこんなにみずみずしい京野菜に注がれます。
いまや野菜界の一大ブランドとして確立されている京野菜。
京野菜の定義とはいったいなんなのでしょうか?
京野菜=京都府内で生産された野菜の総称
と定義づけられてます。
ということは
私が家のベランダでプチトマトを栽培すれば、それは京野菜になりえるのか。
上記の定義からいけばそうだけど、、
なんかしっくりこない。
京都には特定の産地で作られる伝統野菜というのがあって、それが一般に人々から認識されている「京野菜」といえます。
↑賀茂なす 万願寺とうがらしと共に
他、鹿ケ谷かぼちゃも、壬生菜も、聖護院大根も、明治維新前から京都の地で生産されていた、長い歴史を有する伝統野菜。
その昔、京都の中心地は物理的に海から遠いため魚介類の調達が難しかった。
ゆえに多くの寺社で野菜をふんだんに使った精進料理が発達します。
そこで、おのずと美味しい野菜が地元で生産され続けたというわけです。
冒頭の美しい京野菜は、全て上賀茂にある森田農園さんで作られてます。
森田農園は100年以上続く農家の老舗。
スーパーで見るものとは全く違う、はちきれんばかりにみずみずしい森田さんとこの野菜。
どんな土地で作られているのだろう?
今回その現場にお邪魔できる機会がありました~
↑こちらはハウス内で育つトマト。
現在三代目となる森田さんが、農園を1つ1つ案内してくれながら言います。
「子供も野菜も、過保護にしたらあかん。それではメタボになってまう」
大切に大切に育てられている森田農園の野菜。
しかし肥料をたんまりあげすぎて甘やかしてしまっては、野菜はだらしなく肥えてしまい、あの奇跡のように素晴らしい野菜は作られない。
その塩梅が大事なようです。
森田さんは畑でたくましく育つキャベツを指差して言います。
「これあげるさかいな」
森田さんはおもむろにキャベツをひっこ抜き、
「外側の葉の裏にはいろんな虫も付いてる。食べる前にそれも観察したら勉強になるやろ」
そう言って1つ1つ「これは何々虫、これは、、」
と教えてくださったのでした。
こんな授業を、日本の学校でやるべきだなあ。
そう感じながら森田さんの話に聞き入る私でした。
「農業も勉強も他のビジネスも、なんでも遊び心が大切。」
そう言って森田さんはほほえみました。
「食育」という言葉をよく耳にするようになった現代。
現代の子供達はみっちり食育を受けて、私のような無知な大人にならないようにしてほしい。
なんせ私はこの年になって、
かぼちゃの葉っぱにフサフサ毛が生えてること、
なすは茎も紫色なこと、
キャベツの周りにはあんなにモンシロ蝶が舞っていること
などを知りました。
しょっちゅう食べてるお野菜なのに、まっこと恥ずかしい。
森田さんとこの野菜は科学肥料を使用してないので、洗わずに食べられます。
その場でししとうやらトマトやらポキポキ採っては食べさせてくれました。
それらは目を見張るほどおいしくて、私は「うーん」と唸ってしまった。
森田農園のすぐ傍には深泥池(みどろがいけ)。
お料理屋さんのお吸い物などによく入っている、「じゅんさい」が育つ池です。
ここには他にも極めて特異な生物群集が生息しているとのこと。
この日も大学の方々が調査していらっしゃいました。
上賀茂の自然に少しだけ触れ合えた一日でした。
森田農園はコチラ↓(野菜直売所「おいでやす」で野菜も買えます)
投稿者 老舗モール 時刻 10時33分 京の食
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