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2009年7月27日 (月)

版木の眠る蔵へ!

「木版画」と聞いて、あなたはどんなものを思い浮かべますか?

私は、棟方志功の作品みたいな、力強く太い線を思い浮かべます。

だから、こういうのも木版画だと聞いたとき、あまりの緻密な線に、最初びっくりしました。

こんな細い線、どーやって彫るの!?

なんでグラデーションできちゃうわけ!?

で、なんで絵がずれないのー!?

あまりの職人技に、瞬時に頭にクエスチョンが。

絵画さながらの細かい表現がとにかく衝撃だったんです。

というわけで、

京都に息づく伝統工芸の世界をみてみよう!

シリーズ第十回は、「木版画」!

第一回>>繊細優美な硝子工芸

第二回>>役者の心を代弁、能扇

第三回>>「育つ」銅製茶筒

第四回>>「漆黒と金の競演、象嵌」

第五回>>「植物染が生む古代の色彩」

第六回>>「中国の伝統を継承 青銅器」

第七回>>「蘇る『織の美」

第八回>>「能面」表情の妙

第九回>>「京焼 その伝統と革新」

「こんな繊細な絵も木版画で表現できるのか~」

木版画の表現の幅を思い知った私は、当然その制作工程にも興味がわきました。

そして訪れたのは、木版摺技法の美術書出版社として明治時代に創業した「芸艸堂(うんそうどう)」。

寺町二条の店の裏には蔵があり、そこには木版画の版木がなんと数万枚も眠る「版木蔵」があるとのこと。

版木蔵。

なんともワクワクする響き。

何十年も昔の版木が積み上げられている様子を想像するたび、武者震いするほど行ってみたかった場所なのですが、今回初めてお邪魔させていただきました~

お店の裏の「版木蔵」にいよいよ案内していただくと、、

Unsodo01

想像以上の年季の入りっぷりに絶句

木が黒い!

札の文字が古くて読めない。

相当のアンティークです。

天井の高い蔵にうず高く積み上げられた版木には、ただただ圧倒されるのみ。

そして、この一枚一枚が、緻密な彫りが施された職人芸の結晶なのです。。

Unsodo02

↑写真ぶれてます。すみませんsweat01

版木と版木の間には新聞紙が挟まれているのですが、それがまた歴史を感じさせる。

Unsodo06

版木もいくつか見せていただきました。

Unsodo04

Unsodo05

線となる部分を凸として残して、その周囲を彫っていくわけです。

こんなに細い線、くしゃみでもしたらあっという間にゴリっと彫り落としてしまいそう。

どれだけ精密な作業か想像がつきますね。。

どんな彫刻刀で彫ってるのかな、、、

Unsodo03

しかし蔵の中に数万枚もある版木。

こうもたくさんの版木があったら、どの作品がどこにあるのかわからなくなっちゃいませんか??

芸艸堂さん「そうですね。実は僕達もまだ全ての作品を把握できてません。」

天井まで積み上げられた膨大な量の版木を改めて見上げ、

ナットク。

芸艸堂さん「何十年も前に書かれた蔵の整理台帳(「ココにこの作品がある」とわかる蔵の地図のようなもの)と、生き字引とも言える、一番社歴の長い番頭さんの記憶を頼りに作品を探すこともあります」

ということは未だ発掘されていないとんでもない名作が、この版木蔵に眠っている可能性もあるということですね。

匠の技が凝縮された版木蔵は、ダイヤの眠る洞窟だ。

無限の可能性に鼓動の高鳴りを覚えました。

芸艸堂の木版画は、現在岡崎にある京漆匠 象彦 にて展示されています。

是非肉眼で見ていただいて、木版画の柔らかなニュアンスを体感してください。

ご購入頂くことも可能です!

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投稿者 老舗モール 時刻 09時16分 京のもの
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