藍の華咲く染工房
この植物、なんでしょう?
乾燥させる前は、こんなかんじ
こちらは、染料でおなじみ「藍」。
正確には蓼藍(たであい)という植物です。
「蓼(たで)喰う虫も好きずき」
ってよく言いますよね?
その蓼です。
このような植物を見せていただいたのは、山科にある、「天然の藍染」を行う工房。
雅織工房(みやびおりこうぼう)というところです。
「天然の藍染」と簡単に言っても、いまや化学染料がほとんどを占める藍染の世界。
自然の素材に徹底的にこだわり、合成染料の何百倍も手間のかかる藍染を続けているのは、日本にも数えるほどしかいらっしゃいません。
そんな貴重な染の制作工程を見せていただけるということで、向かうは山科。
大きな工房に入り、まず見せてもらったのが、冒頭の「蓼藍」の葉でした。
その葉を100日間醗酵させて作った染料を灰汁(あく)で溶き、酒と共に大きな甕(かめ)で醗酵させます。
醗酵が進むと、染料がプクプク泡をふいています!
↑これは「藍の華」と呼ばれています。
ところでこの染料、藍、灰汁、酒など天然素材オンリーで作られているため、
工房の主人であり職人である中西氏は
「藍の味をたしかめる」
そうです。
つまりこの藍の染料を
「ぺろりと味見」
して、染料の微妙な加減を確かめておられるのです。
中西氏が染料をチャッと指ですくい、味見されるのを目にしたので「私も味見したい」と立候補するべきでした。
いまだにどんな味がするのか未知であります。
ここは実際に染める甕(かめ)。
たくさん並んでいて、染めるものによって使い分けられているそうです。
今回は、実際絹糸を染め上げる工程を見せていただきました。
最初は真っ白な絹糸。
藍の甕にずんずん沈んでいきます。
私も知らなかったのですが。
藍のは、染料から取り出してすぐは、こんな色なんです↓
茶色!
しかし!
空気に触れさせていくと、十数秒でみるみるうちに!
藍色になってきました!
つけては空気に触れさせ、つけては空気に触れさせを数回くりかえし、ぎゅ~~っと絞ると、、
こんなに鮮やかな藍色に!
きれい~^^
染め上がったら、水洗いです。
じゃぶじゃぶ洗われて、
こうして染め上げられた美しい絹糸。
薄い藍色や濃い藍色、染め分けるのは中西氏の手によると自由自在。
それらを丁寧に織り込んで、こんな素晴らしい着物が織り上げられます。
藍は落ち着いた色合いが魅力ですが、織り上げられた着物はほのかな「艶」を持ち、なんとも上質で高貴な印象。
と、これまで途方もない手間隙がかかっているのですが、中西氏はこの「天然灰汁醗酵建」という日本独自の技術をこれからも守りぬきたいと意欲的。
藍には防虫効果などの様々な薬効もあるそうで、それらにも着目してあらゆる分野から藍の普及に努めておられます。
そうそう、私もハンカチを染めていただきました★
染料につけたては茶色いハンカチも、、
どんどん青みが濃くなっていき、
こんなふうに変ります。
またたく間に色がふあ~っと変っていく様子はなんだか感動的です。
中西氏の藍染については、近日「京工芸の最高峰」にてご紹介予定★
どうぞお楽しみに~^^
中西氏の工房、雅織工房はコチラ↓
投稿者 老舗モール 時刻 11時22分 京のもの
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