植物染が生む古代の色彩
私は今日、水色のカットソーを着てました。
さて、今皆様の頭には、「どんな」水色が浮かんだでしょう?
↓この舞妓さんの着物のようなな鮮やかな水色なのか
↓この小皿のような淡く美しい水色なのか
何通りもの「水色」があり、その微妙な違いで印象はガラリと変ります。
私達は「水色」だけでも随分たくさんの水色を知っています。
が、昔の人々は、
もーっっっっと
色に敏感だった、ってご存知ですか??
その古代色の研究を行い、科学染料が発達した現代において天然染料にこだわり続け、美しい染色の作品を生み出しているのが 吉岡幸雄氏です。
というわけで!
京都に息づく伝統工芸の世界をみてみよう!
シリーズ第五回は、「植物染」!
吉岡幸雄氏が特にこだわるのは、紫色。
東洋でも西洋でも古来、紫は高貴な者の色。
しかし、数ミリでも転べば、品が無くなってしまう色だと思うのです。
吉岡氏の紫に対するこだわりようは、半端ではありません。
紫色を染めるには「紫根(しこん)」と呼ばれる紫草の根を用います。
ところが今はその紫根の入手が非常に困難で、一時は中国の野生のものを輸入。
しかしそれも入手が難しくなり、現在は福知山のある製薬会社の会長から好意で紫根を譲り受けているとのこと。
こだわりぬかれただけあって、その紫色は口では形容しがたい気高さに満ちています。
透明感があり、かついくら見ても飽きることない深い、深ーーい紫色。

昔の人は「時に合いたる」
つまり、季節に合った色を身にまとうということにも敏感でした。
春には桜色を。
藤の季節には淡い紫色を。

昔の人って、現代の私達より、おしゃれじゃん。
て思います。
昔は科学染料などありませんでしたから、その時代は自然界の素材から染め出した天然の色彩に溢れていたと推測されます。
その美しく微妙な色彩に囲まれて生活していれば、そりゃあ色にも敏感になるというものですね。
吉岡氏の作品は、紫色だけにとどまりません。
そのどれもが天然の染料を用い、研究に研究を重ねた、洗練され尽くしたもの。
こちらは逸品ギャラリーで展示されている、吉岡氏の壁掛け作品。
どれも、見れば見るほど味わい深い作品です。
色って奥が深いなあ。
上記の作品は岡崎にある京漆匠 象彦で展示中で、購入も可能です。
是非行かれてみてください◎
人間は、1000万色くらいの色を識別してるといわれています。
私達の生きるこの世界、ひとたび目を開ければ、何百、何千もの色彩が飛び込んできます。
それほど、世の中は色、色、色に満ち溢れている。
けれどそれは同時に、色に鈍感になってしまう危険性もありますよね。
昔は、人工の色はなくて、全てが自然の色で構成されていました。
吉岡氏は、その昔の研ぎ澄まされた色彩を現代に蘇らせる日本唯一の作家さんです。
染司よしおかでは、手ごろなバッグやストールなども販売されています。
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投稿者 老舗モール 時刻 19時39分 京のもの
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