役者の心を代弁。能扇
京都に息づく伝統工芸の世界をみてみよう!
シリーズ第二回は、「能扇」!
さあ見ていきましょー
まずは金地にダイナミックな波しぶきが手描きで描かれた見事な扇。
能楽用扇を主に制作する舞扇司、福井十松屋(ふくいとまつや)による扇です。
能 って。
なかなか観る機会もないし、とっても難解だとも聞きます。
それもそのはず。
能は表現が非常に抽象的だから。
それは、観客に想像を求める芸能だからです。
能はわかりにくい。
わかりにくくて当然なのです。
そこで、非常に重要な役割を持つのが能扇。
能扇は演者の役柄を明確にしたり、時には演者の気持ちを代弁したり、それはパワフルな働きをします。
演目や演者の役柄によって模様や扇骨の色まで、細やかに決められているんですね。
扇の名前を見て私が不思議に思っていたのが一つ。
例えばこの扇ですが、名前は
「四季草花金地朱妻」。
この「朱妻」の意味を知らなかった私は、
なんだか、、
なんだか、、
艶っぽい字ヅラ、、
とか思ってたんですが。
↑これは、
「御所車金地紺妻」
ここにも「妻」が!!
今度は紺妻です。。
う~むと謎に思ってたところ、お勉強して解決。
「妻」の正体は、雲形の図案の部分のこと。
雲が紅色のものは「朱妻」、
雲が紺色のものは「紺妻」という呼び名が、扇の名前に入っていたわけです。
この妻の色の違いにも、はっきりと演者の使い道が分かれています。
朱妻は『紅入(いろいり)』といって若い華やいだ役柄に。
紺妻は『無紅(いろなし)』といって年老いた地味な役柄に。
と、決まってるんです。
他にも性別によって扇骨の色が違ったりと、能扇の世界は決まりごとがいーっぱい!!
そんな中、1704年創業(!)の福井十松屋は文化年間の頃から能楽用扇に携わり、今のご主人は、ななんと
17代目!
流派や曲によっても様々な決まりがある能の世界ですから、売り手にとって能に関する細かな知識は必須です。
その点、長い歴史のある福井十松屋の持つ知識は膨大なもの。
ご主人は能の生き字引といえるでしょう!
ご主人は扇のプロデューサ-として、能楽の曲目とお客様の好みから図案を構成してくれたりもするそうです。
この扇、実際生で見れば一目瞭然なのですが、手描きで細部まで模様が描かれていて、とってもイイです。
もしかして「こういうのお土産屋さんによくあるじゃん」とか思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、それは私の写真の撮り方が稚拙なだけ。
実物はかなり豪華。
ホンモノの風格が漂っております。
能扇のみならず、観賞用、インテリアとしてもよいのではないでしょうか。
お土産に持っていけば海外の方からもワンダフルな反応を頂けるに違いありません。
今回ご紹介した作品は、岡崎にある京漆匠 象彦で展示中です。
全て購入が可能です。
是非行かれてみてください◎
福井十松屋はコチラ↓
投稿者 老舗モール 時刻 19時28分 京のもの
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/137805/45244555
この記事へのトラックバック一覧です: 役者の心を代弁。能扇:








コメント