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2009年6月29日 (月)

京指物の秘技を見る

先日、モダンでシャープな指物照明が人気の、

興石(こうせき)というお店にお邪魔しました。

Kouseki01

場所は堀川北大路。

指物照明の部門と、北欧家具の部門に分かれており、どちらにもショールームがあります。

指物照明のショールームには、和を新しいかたちで解釈した斬新なフォルムの照明が並びます。

Kouseki02

↑これすごい!

Kouseki03

↑こちらは「京都デザイン優品」にも指定された「オーバルスタンド」。

和紙張りの部分と、木の皮を張った部分とのコントラストが素敵。

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興石が生み出す指物照明の見所は、なんといっても

「骨組みの繊細さ」。

Kouseki08

これだけ華奢なつくりであっても、弱ってきたら和紙を張り替えられるような強度がないといけない。

↑これがものすごく大変なんだそうです。

どういう角度で部品をつなぐのが、最も強度が上がるのか。

設計の段の苦労がうかがえます。

なんせ指物というのは、釘を全く使わずに作る工芸。

木と木を巧妙につなぎ合わせ、その出会う場所が

ピッシー

と一寸の狂いもないのを見たときには、感動で体が震えます。

これらの興石の照明設計をされている方にお話を聞いた際、

指物のつなぎ目の模型

を見せていただけました。

Kouseki05

これがつなぎ目↑。

三本の木がそれぞれ斜め45℃にカットされ、ぴったりはまっています。

これは糊付けしていない状態で、一本を外してもらうと、、

Kouseki06

なんと!

中は空洞だ!

これによりフレームの軽さも実現できますが、無垢の状態より強度は弱くなるので、この中に三角の薄い補強材を仕込んだりとか、とにかく見えない部分のコワザがすごい指物!!

そして、こんな精巧な仕事、私、逆立ちしても無理!!

見ていてワナワナ震えてきました。

設計士の方に

「い、いや~すごいですね~これは。。。(汗)

性格の『ピシッ』とした人じゃないとできないですよねー!!」

と聞くと、

「うーん、、、そうですねー。誰でも練習すればここまで出来るってわけではないですよね~」

と、やんわりと適正について断言。

やはり、、、

自分に絶対できないだけに大尊敬の、指物の世界でした。

Kouseki07

「、、ここの照明は、消えていてもスカッと洗練されてて美しいですね」

と私がつぶやくと、

「まさにソレが私達が追求している目標です」

とのこと。

骨組みが細いので、オブジェとしても繊細できれいなのです。

お値段もそれなりにしますが、この照明1つでお部屋が垢抜けそうな気がするし、和紙の張替えなどのメンテも効く。

長い目で見て高い買い物ではないような気がしてきました。

興石(こうせき)は、近日老舗モールにオープンしてくださいます^^

乞うご期待!

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2009年6月23日 (火)

蘇る「織」の美。

昔、中学校の美術の授業で色彩構成という課題をやりました。

直径20cmほどの円を描き、、円の中に直線を縦横無尽に引いて円を約30パーツに分割。

そこに好きな色を塗っていくというもの。

ただし二度と同じ色を塗ってはいけません。

何十色もの色で空白を埋めていき、かつ調和が取れていないといけない。

色のハーモニーというものは、見てる分には「きれい」「きれいじゃない」を判断するのみで簡単ですが、

いざ自分でやってみると、相当悩むものです。

そんな中、織物の色彩感覚とういうのはどうしてあんなにも計算され尽されているのだろうと、私は感嘆の念を抱かずにはいられません。

これからご紹介する画像は、全て龍村美術織物によるもの。

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京都に息づく伝統工芸の世界をみてみよう!

シリーズ第六回は、「織物」!

第一回>>繊細優美な硝子工芸

第二回>>役者の心を代弁、能扇

第三回>>「育つ」銅製茶筒

第四回>>「漆黒と金の競演、象嵌」

第五回>>「植物染が生む古代の色彩」

第六回>>「中国の伝統を継承 青銅器」

日本は古くから織物技術が発達し、正倉院や多くの社寺などに立派な絹織物が残されています。

しかし、いつしか時代の変遷の中でそんな凝った絹織物は途絶えて、遺品として残るものも少なくなってきました。

Tatumura02

そこで登場するのが、染織研究の第一人者・龍村平藏(たつむらへいぞう)氏。

明治27年、龍村美術織物を創業。

以降、歴代龍村平藏のたゆまぬ研究心と努力で、ベールに包まれていた各種の織物の秘技が現代に再現されてきたのです。

Tatumura04 

龍村平藏の方針は、「いかに真実に近づくかは、いかに偽りを排除するか」。

復元作業は、変色、退色した古代織物をもとに、糸や染料の種類、編み方を1つ1つ探っていく、気の遠くなるような仕事です。

その1工程づつ、推測が正解か不正解かをストイックに判断し、作業は厳密を極めます。

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こうして浮かび上がる古代の美は、新しい感覚の「織物美術」に生まれ変わります。

Tatumura05 

現在龍村美術織物が手がけておられるのは実に多岐に及びます。

タイムリーなものから言うと祇園祭の鉾、山を装飾するタペストリーの復元作業。

他、インテリアファブリックや、大きいものでは緞帳まで様々です。

小さなものでは↑こんな美しいストールや

Tatumura06

↑光沢と色が美しいネクタイ。

他、品のあるハンドバッグなど、素敵な小物が揃っています。

上記の小物は、現在岡崎にある京漆匠 象彦 にて展示中。お買い求めも頂けます!

是非行かれてみてください◎

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2009年6月22日 (月)

満開のあじさい寺へ

梅雨入りしたものの、うんともすんとも泣かなかった先週までの空。

今週に入って関を切ったようにドバーっと雨が降ってます。

じめじめしとしと。

こんな季節に似合う花はこれしかないですよね。

Mimuro00

あじさい。

花言葉は

移り気

心変わり

などなど。

育つうちに花の色がころころ変るからこんな花言葉になったのでしょうね。

そんなあじさいが満開の、宇治は三室戸寺に行ってきました~

Mimuro01

三室戸寺は約一万株のあじさいが咲き誇る、通称『あじさい寺』。

あじさいはかなり有名で、ライトアップも例年盛り上がってますね。

それだけでもスゴイのに、

5月には20000株のつつじが咲き誇る通称『つつじ寺』

8月には200鉢の色とりどりの蓮が咲き通称『はす寺』

と様々な通称が。

そう、三室戸寺は広大な5000坪の大庭園に四季おりおりの花が見られる

総じて

「花の寺」

なんです~

Mimuro02

三室戸寺の御本尊は千手観音

そして西国三十箇所の第10番札所です。

参拝者はこの季節に三室戸寺に辿りつかれたら、この夢のような景色に思わず「ほぅ~」とため息を漏らすのではないでしょうか。

目がくらむほど、あじさい、あじさい、あじさい。

Mimuro03

西洋あじさい、額あじさい、柏葉アジサイなど約30種が生息しているとのこと。

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Mimuro04

白もきれいですねー

Mimuro06

夜のライトアップは紫絵巻のようでものすごく幻想的とのこと。

野外クラシックコンサートなんかも開催されていて、音と色の織り成すなんとやらですね。

とっても素敵そうです。

まだまだあじさいは満開みたいなので、雨の合間をぬって見に行かれてはいかがでしょうか?

期間:平成21年6月13日- 6月28日の間の土・日曜日のみ
時間:19時 - 21時(20時30分受付終了)

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2009年6月19日 (金)

中国の伝統を継承 青銅器

青銅器の表面が、ぐるぐるぐると緻密な模様

見ていると不思議な世界に吸い込まれそう

そこはかとないエネルギーを感じます

Hata02

こちらは、江戸時代より続く金工師、秦蔵六(はたぞうろく)による青銅器。

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京都に息づく伝統工芸の世界をみてみよう!

シリーズ第六回は、「青銅器」!

第一回>>繊細優美な硝子工芸

第二回>>役者の心を代弁、能扇

第三回>>「育つ」銅製茶筒

第四回>>「漆黒と金の競演、象嵌」

第五回>>「植物染が生む古代の色彩」

秦蔵六さんは現在六代目。

古代中国器の意匠から美のエッセンスを抽出し、個性豊かな青銅器を創作する作家さんです。

上でご紹介した青銅器の名前は

「青銅犠耳饕餮蝉文方罍」

せいどうぎじとうてつせんもんほうるい

饕餮

↑この文字は、、、すごい文字ですが

とうてつ

この文様のことを饕餮文様(とうてつもんよう)というそうな。

Hata06

金属工芸の代表的な技法、「鋳金(ちゅうきん)」の「蝋型(ろうがた)」を用いて作られています。

この方法だと、1つの型から1つの作品しかできない。

なぜなら金属が固まったあとは、型を一回一回壊さないといけないからです。

だけに、ものすごく手間がかかるそうです。

Hata04

↑これは塗金銅霊芝(ときんどうれいし)。

様々な効能があると中国で信じられているキノコ、霊芝をかたどったもの。

なんか、なんかとてもいいですこれ。

個人的にほしい!!!

この緑青に塗金の仕上げは、秦家に代々伝わる独自の表現。

金と青緑の出会う部分が、なんとも美しい。

Hata05

↑こちらはうってかわって、ピシッと美しいフォルムに落ち着いた色艶が魅力的な

青銅龍耳觚。

う、、、読めない、、、、、

秦蔵六の作る銅器は、中国古銅器を基にしているため、作品の名前も難しい漢字が多いんです。

これらの青銅器は、実物を見ると、歴史と伝統の重みをズッシリと感じることができます。

実際重いんだろうけど、、

今回ご紹介した作品は、岡崎にある京漆匠 象彦で展示中で、購入も可能です。

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2009年6月18日 (木)

京野菜に触れた一日

梅雨入りしたというのに最近の京都は爽やかな晴れ空が続いています。

今年も暑い暑い夏がやってくる!

そして京都の太陽の恵みはこんなにみずみずしい京野菜に注がれます。

Morita

いまや野菜界の一大ブランドとして確立されている京野菜。

京野菜の定義とはいったいなんなのでしょうか?

京野菜=京都府内で生産された野菜の総称

と定義づけられてます。

ということは

私が家のベランダでプチトマトを栽培すれば、それは京野菜になりえるのか。

上記の定義からいけばそうだけど、、

なんかしっくりこない。

京都には特定の産地で作られる伝統野菜というのがあって、それが一般に人々から認識されている「京野菜」といえます。

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↑賀茂なす 万願寺とうがらしと共に

他、鹿ケ谷かぼちゃも、壬生菜も、聖護院大根も、明治維新前から京都の地で生産されていた、長い歴史を有する伝統野菜。

その昔、京都の中心地は物理的に海から遠いため魚介類の調達が難しかった。

ゆえに多くの寺社で野菜をふんだんに使った精進料理が発達します。

そこで、おのずと美味しい野菜が地元で生産され続けたというわけです。

冒頭の美しい京野菜は、全て上賀茂にある森田農園さんで作られてます。

Morita03

森田農園は100年以上続く農家の老舗。

スーパーで見るものとは全く違う、はちきれんばかりにみずみずしい森田さんとこの野菜。

どんな土地で作られているのだろう?

今回その現場にお邪魔できる機会がありました~

Morita04

↑こちらはハウス内で育つトマト。

現在三代目となる森田さんが、農園を1つ1つ案内してくれながら言います。

「子供も野菜も、過保護にしたらあかん。それではメタボになってまう」

大切に大切に育てられている森田農園の野菜。

しかし肥料をたんまりあげすぎて甘やかしてしまっては、野菜はだらしなく肥えてしまい、あの奇跡のように素晴らしい野菜は作られない。

その塩梅が大事なようです。

森田さんは畑でたくましく育つキャベツを指差して言います。

Morita05

「これあげるさかいな」

森田さんはおもむろにキャベツをひっこ抜き、

「外側の葉の裏にはいろんな虫も付いてる。食べる前にそれも観察したら勉強になるやろ」

そう言って1つ1つ「これは何々虫、これは、、」

と教えてくださったのでした。

こんな授業を、日本の学校でやるべきだなあ。

そう感じながら森田さんの話に聞き入る私でした。

「農業も勉強も他のビジネスも、なんでも遊び心が大切。」

そう言って森田さんはほほえみました。

「食育」という言葉をよく耳にするようになった現代。

現代の子供達はみっちり食育を受けて、私のような無知な大人にならないようにしてほしい。

なんせ私はこの年になって、

かぼちゃの葉っぱにフサフサ毛が生えてること、

なすは茎も紫色なこと、

キャベツの周りにはあんなにモンシロ蝶が舞っていること

などを知りました。

Morita07

しょっちゅう食べてるお野菜なのに、まっこと恥ずかしい。

森田さんとこの野菜は科学肥料を使用してないので、洗わずに食べられます。

その場でししとうやらトマトやらポキポキ採っては食べさせてくれました。

それらは目を見張るほどおいしくて、私は「うーん」と唸ってしまった。

森田農園のすぐ傍には深泥池(みどろがいけ)。

Morita08

お料理屋さんのお吸い物などによく入っている、「じゅんさい」が育つ池です。

ここには他にも極めて特異な生物群集が生息しているとのこと。

この日も大学の方々が調査していらっしゃいました。

上賀茂の自然に少しだけ触れ合えた一日でした。

森田農園はコチラ↓(野菜直売所「おいでやす」で野菜も買えます)

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2009年6月12日 (金)

植物染が生む古代の色彩

私は今日、水色のカットソーを着てました。

さて、今皆様の頭には、「どんな」水色が浮かんだでしょう?

↓この舞妓さんの着物のようなな鮮やかな水色なのか

Maiko02_2

↓この小皿のような淡く美しい水色なのか

Dbimage

何通りもの「水色」があり、その微妙な違いで印象はガラリと変ります。

私達は「水色」だけでも随分たくさんの水色を知っています。

が、昔の人々は、

もーっっっっと

色に敏感だった、ってご存知ですか??

その古代色の研究を行い、科学染料が発達した現代において天然染料にこだわり続け、美しい染色の作品を生み出しているのが 吉岡幸雄氏です。

というわけで!

京都に息づく伝統工芸の世界をみてみよう!

シリーズ第五回は、「植物染」!

第一回>>繊細優美な硝子工芸

第二回>>役者の心を代弁、能扇

第三回>>「育つ」銅製茶筒

第四回>>「漆黒と金の競演、象嵌」

吉岡幸雄氏が特にこだわるのは、紫色。

Photo_01

東洋でも西洋でも古来、紫は高貴な者の色。

しかし、数ミリでも転べば、品が無くなってしまう色だと思うのです。

吉岡氏の紫に対するこだわりようは、半端ではありません。

紫色を染めるには「紫根(しこん)」と呼ばれる紫草の根を用います。

ところが今はその紫根の入手が非常に困難で、一時は中国の野生のものを輸入。

しかしそれも入手が難しくなり、現在は福知山のある製薬会社の会長から好意で紫根を譲り受けているとのこと。

こだわりぬかれただけあって、その紫色は口では形容しがたい気高さに満ちています。

透明感があり、かついくら見ても飽きることない深い、深ーーい紫色。

昔の人は「時に合いたる」

つまり、季節に合った色を身にまとうということにも敏感でした。

春には桜色を。

藤の季節には淡い紫色を。

昔の人って、現代の私達より、おしゃれじゃん。

て思います。

昔は科学染料などありませんでしたから、その時代は自然界の素材から染め出した天然の色彩に溢れていたと推測されます。

その美しく微妙な色彩に囲まれて生活していれば、そりゃあ色にも敏感になるというものですね。

吉岡氏の作品は、紫色だけにとどまりません。

そのどれもが天然の染料を用い、研究に研究を重ねた、洗練され尽くしたもの。

こちらは逸品ギャラリーで展示されている、吉岡氏の壁掛け作品。

Yoshioka01

どれも、見れば見るほど味わい深い作品です。

色って奥が深いなあ。

上記の作品は岡崎にある京漆匠 象彦で展示中で、購入も可能です。

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Ishida08

人間は、1000万色くらいの色を識別してるといわれています。

私達の生きるこの世界、ひとたび目を開ければ、何百、何千もの色彩が飛び込んできます。

それほど、世の中は色、色、色に満ち溢れている。

けれどそれは同時に、色に鈍感になってしまう危険性もありますよね。

昔は、人工の色はなくて、全てが自然の色で構成されていました。

吉岡氏は、その昔の研ぎ澄まされた色彩を現代に蘇らせる日本唯一の作家さんです。

染司よしおかでは、手ごろなバッグやストールなども販売されています。

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2009年6月 9日 (火)

漆黒と金の競演、象嵌

漆黒と金のコントラストは美しい。

これだけシックかつ豪華な組み合わせはないと思うのです。

黒と金の緻密な細工が見ものの工芸といえば、象嵌(ぞうがん)。

Kawahito01

というわけで、

京都に息づく伝統工芸の世界をみてみよう!

シリーズ第四回は、「象嵌」!

第一回>>繊細優美な硝子工芸

第二回>>役者の心を代弁、能扇

第三回>>「育つ」銅製茶筒

象=「かたどる」

嵌=「はめる」

一つの素材に異質の素材を「かたどって」「はめこむ」のが象嵌です。

Kawahito02

↑これは全体に桜花をあしらった宝石箱。

値段はン百万円(!)

模様に沿って金属を一つ一つはめこんでいくため、ものすごい作業量になるんだそうです。

ミリ単位の作業を一日中続ける象嵌の職人さんは、夕方にはヘットヘトになるそうな。

工芸品の説明文を書くとき、私はよく

「たゆまぬ集中力を要します」的な文章を挟むことが多いのですが、

集中力は陶芸でも染織でも、どの分野でももちろん必要だと思うんですけど、

この象嵌てのはそりゃもー「尋常じゃないほどの集中力」を要求される分野の一つではないでしょうか!

まばたきの回数減りそー。。

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↑こちらは比較的リーズナブルな帯どめ。

そもそも象嵌という工芸技法は、シリアのダマスカスで生まれました。

シルクロード経由で日本に伝来したのは飛鳥時代!

古い!!

江戸時代には京都で優れた象嵌技術が発達し、職人は主に日本刀の拵えや甲冑、文箱や鏡などに腕をふるったといいます。

↓こちらは先日日本刀のお店で見せていただいた、アンティークの日本刀の鍔(つば)。

家紋をあしらった当時の象嵌技術が光ってます。

Nihonto01

京象嵌を扱って90有余年の老舗、川人象嵌(かわひとぞうがん)は、手ごろなアクセサリーから冒頭の美術品ともいえる宝石箱まで、幅広くあつかうお店です。

職人さんが5人ほどいらっしゃり、皆さん長年象嵌に携わっておられる、確かな腕を持つ方ばかり。

そういえば以前、学生さんが体験で作った象嵌の小さな作品を見せてもらったことがあります。

・・・・・たった一本の線もガタガタ。。。。

・・・・・・しかも途切れてるし。。。。

象嵌て、そんなに、、そんなに難しーものなのか!!?

と、あまりのつたなさ(失礼、、)に驚愕した覚えが。

工芸には、

「ビギナーならではの『味』とか大胆さで、初心者でも出来てみたらなんとなくサマになる工芸」

「そうでない工芸」

があるように思います。

前者では、例えば手びねりの陶芸なんか比較的チャレンジしやすいのではないでしょうか。

象嵌は、、、、

模様の一つ一つがバシーッとキマッてないと、正直見れたもんじゃありません。。。

製品になるくらいちゃんとしたものを作れる象嵌職人になるには、想像以上の努力と年数が必要なようです。

そんな象嵌の素晴らしい作品が、京漆匠象彦の逸品ギャラリーにて展示されています。

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Ishida08

ブローチなど、多彩な象嵌製品の中で私が釘付けになったのはコレ↓

なんとも絢爛豪華な

Kawahito03

文鎮!!

最初遠目に見たとき、金のノベ棒かと思いました。

それくらい土台をびっっしりと埋め尽くす細工。

Kawahito04

銀杏ですね、、

ほう~美しい。。。。。

「文鎮」というと用途が狭められますが、ペーパーウェイトというと、なんとなく拡がります。

形状はシンプルイズベストの完全直方体。

案外様々な用途に使えそうです。

退屈なとき、銀杏の枚数を数えてみるのもいいでしょう。

こちらはお値段、50万円。

この精緻な細工を見ると大ナットクのお値段だと重います。

どうも私は

「そう広くない面積に、こっちの気が狂いそうなほど細かい細工がしてある」

↑このパターンに弱いです。。

象嵌、とってもとっても難しいのはわかっていても、一回やってみたい。。

川人象嵌さんは体験工房もされているそうなので、また行ったときにはレポしますー

川人象嵌はコチラ↓

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2009年6月 8日 (月)

「育つ」銅製茶筒

みなさん、お茶はなにがお好きですか?

私はやっぱり煎茶かしら?

あと、玄米茶、煎茶、紅茶、カモミール茶を気分に合わせて飲んでます。

「お茶を一服」

は、一日のうちの贅沢な時間。

淹れるプロセスも、なんだか儀式めいていて、一連の作業が「癒し」です。

さて、お茶に懲りだしてくると、こだわりたくなるのが「お道具」。

特に茶葉を新鮮に保つには、この茶筒はすんばらしーのではないかと。

Chadutu01

明治8年創業の茶筒司、開化堂(かいかどう)さんの銅製茶筒でございます。

というわけで、よもやま話から入ってしまいましたが

京都に息づく伝統工芸の世界をみてみよう!

シリーズ第三回は、「茶筒」!

第一回>>繊細優美な硝子工芸

第二回>>役者の心を代弁、能扇

この茶筒、なんといっても素晴らしいのはその密閉性

噂には聞いていたけど、蓋を胴の上にポンと置くと、蓋が勝手に

すぅぅー・・・

と落ちていき、最後にはひとりでに

ぴっとり。

と完全に閉まるのをこの目で見たときは、

たまげました!

機械の精密さを上回る

これぞ手わざの妙!!!

蓋が落ちていく際に中の空気は徐々に抜けていくため、茶葉が空気に触れず、新鮮な状態を保てるんです。

以前、お茶を美味しく飲む方法をレクチャーする宇治茶師の谷口氏に振る舞い茶を頂いたんですが。

その際、彼の手元にもl開化堂の茶筒が。

Cha06_2

「あーっ それもしかして開化堂さんの茶筒ですか???」

谷口氏「そうです。私はもっぱら開化堂さんの使ってます ほんといいんですよ、これ」

とのこと。

お茶のプロも御用達とあって、ますますこの茶筒の高性能っぷりに驚かされるばかり。

それにしても谷口氏の茶筒、長い間使われていい味出してます。

そう!

そこがもう一つのこの茶筒の魅力。

毎日毎日使うことで「手擦れ」により銅の風合いが変化するんです。

こーんなピッカピカだった茶筒が

Chadutu04

長年使うとこんなことに!

Chadutu03 

なんともいえない風合いとぬくもりが生まれます。

これぞ

「育つ茶筒」。

毎日使うのが楽しくなりますね。

Chadutu05

↑奥が使いこんだ茶筒。手前が新品

開化堂さんでは銅製が最も人気があるということですが、光り輝く銀製茶筒もあります。

Photo_01_2

茶さじと、携帯に便利な正絹の編みきんちゃくも付いてます。おしゃれ。

「茶筒」と言うけど、茶葉しか入れたらいけないの??

いえいえ、珈琲や昆布、スパイスなど、湿気を嫌うものならなんでもOK!

風味をがっしり保ってくれるそうです。

今回ご紹介した作品は、岡崎にある京漆匠 象彦で展示中で、購入も可能です。

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開化堂はココにあります↓

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2009年6月 5日 (金)

役者の心を代弁。能扇

京都に息づく伝統工芸の世界をみてみよう!

シリーズ第二回は、「能扇」!

第一回はコチラ>>vol.1 繊細優美な硝子工芸

さあ見ていきましょー

まずは金地にダイナミックな波しぶきが手描きで描かれた見事な扇。

Fukui01

能楽用扇を主に制作する舞扇司、福井十松屋(ふくいとまつや)による扇です。

能 って。

なかなか観る機会もないし、とっても難解だとも聞きます。

それもそのはず。

能は表現が非常に抽象的だから。

それは、観客に想像を求める芸能だからです。

能はわかりにくい。

わかりにくくて当然なのです。

そこで、非常に重要な役割を持つのが能扇。

能扇は演者の役柄を明確にしたり、時には演者の気持ちを代弁したり、それはパワフルな働きをします。

演目や演者の役柄によって模様や扇骨の色まで、細やかに決められているんですね。

Fukui02

扇の名前を見て私が不思議に思っていたのが一つ。

例えばこの扇ですが、名前は

「四季草花金地朱妻」。

この「朱妻」の意味を知らなかった私は、

なんだか、、

なんだか、、

艶っぽい字ヅラ、、

とか思ってたんですが。

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↑これは、

「御所車金地紺妻」

ここにも「妻」が!!

今度は紺妻です。。

う~むと謎に思ってたところ、お勉強して解決。

「妻」の正体は、雲形の図案の部分のこと。

雲が紅色のものは「朱妻」、

雲が紺色のものは「紺妻」という呼び名が、扇の名前に入っていたわけです。

Fukui05

この妻の色の違いにも、はっきりと演者の使い道が分かれています。

朱妻は『紅入(いろいり)』といって若い華やいだ役柄に。

紺妻は『無紅(いろなし)』といって年老いた地味な役柄に。

と、決まってるんです。

他にも性別によって扇骨の色が違ったりと、能扇の世界は決まりごとがいーっぱい!!

そんな中、1704年創業(!)の福井十松屋は文化年間の頃から能楽用扇に携わり、今のご主人は、ななんと

17代目!

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流派や曲によっても様々な決まりがある能の世界ですから、売り手にとって能に関する細かな知識は必須です。

その点、長い歴史のある福井十松屋の持つ知識は膨大なもの。

ご主人は能の生き字引といえるでしょう!

ご主人は扇のプロデューサ-として、能楽の曲目とお客様の好みから図案を構成してくれたりもするそうです。

この扇、実際生で見れば一目瞭然なのですが、手描きで細部まで模様が描かれていて、とってもイイです。

もしかして「こういうのお土産屋さんによくあるじゃん」とか思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、それは私の写真の撮り方が稚拙なだけ。

実物はかなり豪華。

ホンモノの風格が漂っております

能扇のみならず、観賞用、インテリアとしてもよいのではないでしょうか。

お土産に持っていけば海外の方からもワンダフルな反応を頂けるに違いありません。

今回ご紹介した作品は、岡崎にある京漆匠 象彦で展示中です。

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2009年6月 4日 (木)

京の鮎は千差万別

初夏の風ふく京都の6月。

6月に食べる和菓子といえば水無月が定番ですが、(そりゃもー食べないと落ち着かないってくらい、そこら中で売られてます。そして食べたらやっぱりおいしい)

この季節の和菓子といえば、愛らしい若鮎を外すわけにいきいません。

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若鮎ちゃんは、鮎の解禁日に合わせて作られる初夏から盛夏にかけての和菓子です。

お店によって形、表情、焼き加減、もー実に様々!

↑こちらは先日レース羹でお伝えした大極殿本舗のもの。

ちょっとそっぽ向いてるように見えますが、平面的でなく、美しい流線型がいいですね。

切ってみると、、

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中には真っ白な求肥(ぎゅうひ)。

関東では中にあんこをいれるのが一般的だそうで。

しかし、関西、特に京都では求肥と呼ばれる羽二重もちをもっともっとやわらかくしたようなおもちが入ってます。

これが外のふんわり生地とあいまって、おいしい~んです.

他のあゆも見てみましょう。

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こちらは夏の名物和菓子「金魚」で有名な松彌 (まつや)さんのあゆ。

金魚も鮎も、魚がいっぱいだ!

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↑金魚

さらに!

おまけに!

松彌さん、なんと他の魚も作っておられますっ

それは、、、、、、「あまご」

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「あゆ」と比べてみてください。

背中にシマシマ模様が入ってるでしょ?

これが「あゆ」と「あまご」のちがいです。

そして、中身は求肥ですが、「茶色い求肥」なのー!

Amago02

この茶色は黒糖の茶色。

私は鮎の白い求肥より、こっちのほうが美味しいっ!て思いました。

黒糖の風味がたまりまへん。

こちらは5月頃から旬となるため、あゆより一足早く売られています。

お次の鮎は、五条烏丸にある和菓子店「鍵長」のもの。

Ayu04

香ばしそうな焼き色がおいしそう!

しかもけっこう大きいです。

この焼き色は一つ一つ均一ではなく、それがまた手づくり感あふれていていーですね。

そもそも鮎というのは、こうして作られています。

弱火の鉄板に、小麦粉と卵を主に使った生地を小判型に流し、真ん中に求肥を置きます。

こんな形に。。

Ayu07_2 

鉄板の上で両端を手で持ち上げ、

点線のところでひょいと折り曲げ、

しっぽの部分をちょとひねると、たちまち鮎っぽいかたちになる!

そこに、コテで鮎の顔を焼き付けて完成でございます。

うー、書いてるうちに食べたくなってきました。鮎。

しかし元来スイーツより塩辛いもの好きな私。

今はリアルな鮎が食べたい気分だわ。

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こちらは昨年憧れの貴船の床での食事にて、こんな雅な姿で現れた鮎。

鮎もくねくねしてて、まるで塩の流れを泳いでいるよう。

Ayureal02

美しいです。

リアルな鮎も和菓子の鮎も「旬」があって、食べられない時期に待ちわびるからこそ私達は期待し、

そして期待どおりに

おいしい。

夏を感じる食材です。

みなさんはどの鮎がお好みでしたか?

これらの鮎は、7月よりスタートの「和菓子の頒布会」の詰め合わせに全て入る予定です^^

「たべたい!」と思われた方は是非!!

申し込みは近日開始でーす

最後に、ご紹介した鮎(和菓子)を作っている鍵長さんはココです★

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投稿者 老舗モール 時刻 14時05分 京の食
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2009年6月 3日 (水)

繊細優美な硝子工芸

京都に息づく伝統工芸の世界をみてみよう!

急にはじまりましたこのシリーズ。

きっかけは、現在漆器の老舗「象彦」にて開催中の

「老舗モール 逸品ギャラリー」。

5月29日から開催され、その出展作家陣の豪華さゆえオープン以来注目を浴びている展示です。

私は先日訪れ、撮影を特別に許可して頂いたので、京工芸の魅力を少しだけご紹介しちゃいます!

シリーズその1

「ガラス工芸にみる静謐な美 石田亘・征希・知史」

まずはこの写真を見てください。

Ishida01

ガラスなのに和紙のような、模様はほそ~いチューブでケーキをものすごく繊細にデコレーションしたような、、

そのなんとも不思議な質感が魅力のこの器。

どうして作られているのか、皆目見当がつきません!

Ishida02

全体像はこのようになってます。

直径20cmほどの小ぶりな蓋物。

さて、この器はやっぱり「ケーキのデコレーション」の容量で模様が描かれたのでしょーか??

答えは私の予想をでんぐり返って上回るものでした!

(↑亘氏の他作品:参考画像)

この不思議な質感を生み出すには、

「パート・ドヴェール」

という技法が使われています。

ヴェールはフランス語で

「ガラス」

パートは

「生地」

を意味します。

すなわち「パート・ド・ヴェール」とは

「ガラスの生地」

という意味。

こちらは石田亘氏の奥様でもある、石田征希さんの作品。

砂糖菓子のような、繊細で女性らしい柔らかさが作品から現れていますね。

Ishida05 

パート・ド・ヴェールの制作工程は、ひとくちで言うなれば

「耐熱石膏で型を作り、そこに粉ガラスを置き焼成する」

すなわち、私の予想した「模様をケーキ風にデコレーション」説は

×。

いやまーしかし

とんでもない手間がかかってそうです。。

まず

①石膏で原型を作る

②模様の盛り上がっている部分は石膏を削り、色が入る場合はそこに色ガラスの粉を置く。

Ishida04_3

③本体部分のガラスを石膏型に詰めて、焼成

④型からガラスを取り出して、仕上げ。完成。

この「ガラスを取り出して」という部分、パカッと外すのか と思いきや、一つ作品を作るごとに型の石膏を割って取り外さないといけない、、

すなわち、一つの器を作るのに、型は一回きりしか使えない!

非常に生産効率の悪い技法なのです。

パート・ド・ヴェールは紀元前16世紀にメソポタミアで発明された古い技法なのですが、紀元前1世紀に吹きガラスの技法が発明されるやいなや、量産が効かないパート・ド・ヴェールは急速に途絶えてしまったのでした。

なのでパート・ド・ヴェールの技法は過去の資料が少なく、謎に満ちた部分が多かったそうな。

石田亘・征希夫妻は元々着物のデザイナーだったのですが、ガラス工芸に興味を持ち、研究を重ねました。

そして現世に「和のパート・ド・ヴェール」を蘇らせたのです。

今では長男の知史氏もパート・ド・ヴェール作家として大活躍。

講演なども開かれているそう。

「謎の技法」の秘話、聞いてみたい。

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石田知史氏の作品↑

皆様異なった作風を確立されていて、どれもため息が出るほどの美しさ。

写真では魅力を5%も伝えられませんっ!!

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今回ご紹介した作品は、岡崎にある京漆匠 象彦で展示中です。

全て購入が可能です。(参考画像以外)

是非行かれてみてください◎

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京の伝統工芸ジャーニーvol.1、いかがだったでしょうか?

これから普段のブログにぽつぽつ挟み込んでいきます~

次回もお楽しみに^^

逸品ギャラリー展示会場はコチラ↓

〒606-8342 京都市左京区岡崎最勝寺町10(京都会館西側)

TEL 075(752)7777(代) 営業時間/AM9:30~PM6:00

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投稿者 老舗モール 時刻 10時53分 京のもの
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2009年6月 1日 (月)

日仏の架け橋

6月だ!衣替えだ!

大好きな夏がやってまいりました。

皆さんは夏は好きですかー!?

しかし6月で悩まされるのが梅雨のじめじめ。

あー気が滅入る、、

でも、雨露に濡れた新緑はさぞ美しいものであるよ。

というわけで、そんな緑の美しいこの施設にフラリと入ってみました。

Nichibutu01

木に隠れて手前が見えませんが

~ふらんこ じゃぽねーず どぅ かんさい

関西日仏学館です。

日仏学館は、日本とフランスの交流拠点として1927年に開館。

80年近い歴史があります。

ちなみに、東京では三年早い1924年に日仏学館が創設されていました。

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関西日仏学館は、なぜ「関西」なのでしょう?

それは、当時の創設資金の出資者が大阪の財界人であったからです。

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日仏学館の前庭に、日本人の銅像が建っています。

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大阪商工会議所会頭で貴族議員だった稲畑勝太郎氏。

少年時代に京都府からフランスへ留学し(当時に留学は相当ハイカラ)染織技術を所得して成功を収めた人物です。

この人と、フランスの親善大使であったポール・クローデル(詩人でもありました)が当時奔走して寄付金を募り、潤沢な資金を得て、関西日仏会館は作られたのです。

ちなみにこのポール・クローデルのお姉さんはカミーユ・クローデル

「考える人」で有名な彫刻家 ロダンの愛弟子としても知られてます。

カミーユの伝記映画も1988年に公開されました。

愛と情熱に生きた女性彫刻家をイザベルアジャーニが熱演!

会館の施設内には、このカミーユが作った銅像が展示されているとのこと。

貴重です。

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↑巻きつく日本の国旗

現在、施設内ではフランス語講座や、日仏交流のための様々なイベントが行われています。

日仏学館が出来た当初は、フランス語講座に名家の子女や優秀な学生がどっと押し寄せたそう。

神戸に邸宅のあった、ある財閥の美しい令嬢が、学館に通学するためにわざわざ京都に家を一軒買ったエピソードも。。(日仏学館HPより)

ノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹もここの学生だったそうです。

また、かの哲学者サルトル(!)は、この関西日仏学館の教師に応募して合格し、渡航準備を控えていたものの。

恐慌を孕む世界情勢から急遽中止したそうな。

京都大学近くの静かな土地に建ち、アカデミックな要素とフランスならではの優雅なムードに満ちた日仏学館。

中庭のテラスでお茶できるカフェなんかもあって、気軽に立ち寄ることができます。

昔は「ル フジタ」というフランス料理屋さんが入っていて、広くはないけど藤田嗣治の大きな絵が飾ってある、とても素敵なお店でした。

おまけにフランス料理にしては安く!そしておいしかった!

今は岡崎の原田観峰記念館の中に移転されたようです。

フランスと京都は似てるって話はよく言いますが、

どうでしょう。

セーヌ川=鴨川

エッフェル塔=京都タワー

とか、そりゃないわおにいさんといったところですが、

気質とかちょっと似てたりするのかしら??

むむー

日仏学館はココ↓

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投稿者 老舗モール 時刻 10時23分 京のおでかけ
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