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2009年4月30日 (木)

「災難さる」の猿寺

京都駅のすぐ近くに、

「猿寺」

があるのをご存知でしょうか?

Saru01

さるでら!

由縁がなんとも興味深いこのお寺。

正式名称は正行院(しょうぎょういん)といいます。

室町時代の天文7年創建。

開山した円誉上人の心温まるお話が「猿寺」と言われる経緯です。

その昔、上人は、北山の里で念仏修行をしていました。

動物もたくさんいたこの土地で、ある日一匹の猿が自然薯(じねんじょ)を取ろうとしたところ、

猿が谷底に落ちて死んでしまった。

そこで、上人はこの猿を弔い、山の他の猿たちの首に

「南無阿弥陀仏」

と書いたお守りを付けてあげたのでした。

Saru04

(↑これは岡崎動物園の猿山。)

ここからがスゴイ話。

その後、完又十郎という猟師が北山で大きな猿に出会い、早速弓矢で狙うと、

猿は首の輪を引っ張りながら一生懸命又十郎を拝むのです。

又十郎はその猿に

「命は助けてやるからその首輪を置いていけ」

と言いました。

猿が去った後、残された首輪には「南無阿弥陀仏」の紙切れが。

それが円誉上人の書いたものと知ると、又十郎は何度も殺生を繰り返した我が身を省み、上人の弟子となり、

そこからは動物供養に一生を捧げたそうな。

なんとも深イイ話!

そんなわけでこの猿寺、境内及び本堂にはなんと500以上もの猿モチーフが置かれているということだったんですが、参拝に事前予約が必要なようで、今日は入れませんでした。

残念やー

門からひょいと猿寺をのぞくと、

Saru02

ひっそりと静寂に包まれた境内が見えます。

と、まっすぐの方向に見えるのは、、

Saru03

白いお猿さんの像!

一匹(?)見つけられました★

かわいい^^

ほおづえついてます^^

次回訪れるときは、たくさんのお猿さんを是非この目で見てみたいものです~

猿寺、正行寺はコチラ↓

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投稿者 老舗モール 時刻 17時35分 京の寺
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2009年4月29日 (水)

大西清右衛門美術館にて

先日、御簾・すだれ屋としては日本最古の歴史を誇る(!)みす武(みすぶ)さんの、御簾の撮影に立会いました。

伊勢神宮や西本願寺、知恩院なんかにも御簾(みす)を納められているそうな。

Onishi02

すだれ、御簾は、いいですよね。

涼しげで風流で

暑い日でも竹と糸の連なりが目に入ると、体感温度が一気に下がる気がします。

夏の風物詩ですね。

今回はみす武さんの御簾が納められている、大西清右衛門美術館さんに場所をお借りして、撮影させて頂きました^^

御簾は夏の調度なので、春にはしつらえられていません。

ので、みす武のご主人がわざわざ撮影用にしつらえてくださったのですー感謝!

↓これは亀甲模様がなんともかっこいい御簾。

Onishi01

素晴らしい撮影場所をご提供いただいた大西清右衛門美術館

大西清右衛門さんは千家十職の釜師です。

室町時代から400年以上続く京釜師の家で、現在は16代目

撮影の合間、下の階の美術館を見せていただいたのですが、これがもう最高にエキサイティングな展示だったのです!

茶の湯の道具と、なんと世界各国のお面やら像やらが、渾然一体となって展示されているのです。

写真撮れなかったのがなんとも惜しいですが、

こうしてまぜこぜに展示してあると、たとえば

角(ツノ)型の吊り下げ型花器

なんてのがあったんですが、

「あーコンゴあたりのものかなー」

とか思うじゃないですか!

ところがどっこい、れっきとした日本のお茶の席で使われてたものだったり。

こういうかたちで造形を鑑賞すると、人はいかに先入観のフィルターを通して物事を見ているのか実感できます。

しかしまたなぜ世界各国のお面や像が、ここ大西清右衛門美術館に?

それは、こんな展示を大阪民族学博物館(みんぱく)でされているからなのでした↓

みんぱく×千家十職

~茶の湯のものづくりと世界のわざ~

詳細はコチラ

歴代作品の他、この展覧会のためにそれぞれが特別に制作された作品も見れるそうで、とても面白そうです!

大西清右衛門美術館さんでは、みんぱくに作品を貸し出される間、みんぱくからも所蔵品をお借りして特別展示をされている、というわけです。

Onishi00_2

撮影の際、床の間がさみしいと、当代みずからお花も活けてくださいました。

みんぱくでの展示はGWあたりに行ってみようかしらー

その前に、興味のあられる方は三条釜座の大西清右衛門美術館へ是非!

とってもわくわくする展示に出会えます★

大西清右衛門美術館はコチラ↓

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投稿者 老舗モール 時刻 12時01分 京のおでかけ
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2009年4月28日 (火)

これなんだ?

金襴艶やかです。

Komaru1

見た目にも非常に重厚なこの物体。

答えは、、

Komaru02

う・ち・わ!

赤い房までついて、なんともゴージャスなのであります~

訪れたのは京団扇の老舗、小丸屋住井(こまるやすみい)さん。

お料理屋さんに行くとたまに舞妓さん芸妓さんの名前が書かれたうちわがたくさん飾ってありますよね?

コレコレ↓

Komaru05

このうちわは「京丸うちわ」といって、小丸屋さんはこの製造を一手に手がけておられます。

今の季節はうちわ貼りの最盛期!

2月から6月上旬にかけてうちわを一枚一枚手作業で貼られているのです。

とまあ「うちわ」といえば「紙」なイメージなわけですが。

そこに冒頭に登場した金襴帯地のうちわを見たものですから、私はそれはそれは仰天してしまいました。

まず一番に思ったのは、

あおぐためのうちわ。

しかし若干涼やかさに欠ける??のでは??

Komaru03

お店の方にお話を聞きました。

「これは、パリで開かれた2008 メゾン・エ・オブジェに出展した際に出したものなんですよ」

メゾン・エ・オブジェ。

フランス最大のインテリアの見本市で、毎年冬に開催されています。

大注目されている見本市だけあって、世界各国から来場者が訪れるといいます。

なるほど、このうちわはたしかに外国の皆様にすごく好まれそう!

そして「あおぐため」ではなく「観賞用」。

ナットクです!

和じゃないインテリアのところに飾ったりすると、そのコントラストがとってもステキなんではないかと。

Komaru04

もちろんこんな涼しげなうちわもたくさん置いておられます。

扇子はけっこういろんな種類を見ますが、うちわも実に多彩!

店内は素材と色の洪水でした。

今年の夏はクーラーガンガンもいいけど、うちわで優雅にあおいで視覚的に涼をよぶのもいいですね。

あと、もう二ヶ月先は祇園祭ですけど、浴衣の帯に、こういう粋なうちわを挿したいですねえ

いつもはなんか広告の入ったようなプラスチックのうちわだし。。

小丸屋住井さんはコチラ★

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投稿者 老舗モール 時刻 11時21分
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2009年4月11日 (土)

拝殿からこんにちわ

こんなふうに見る桜って、すてき。

H

京都市北区の桜の名所、平野神社の拝殿越しに見る桜。

茅葺き屋根の朽ち具合、

拝殿をぐるりと囲む御簾の荘厳さ、

そこに桜が折り重なってー!

美。

このコントラスト、たまりません。

H2

平野神社の拝殿は、1650年に東福門院(後水尾天皇中宮・徳川秀忠の娘)が寄進したもの。

様々な行事のほか、桜の季節には野外クラシックコンサートなんかも行われています。

H3

いろんな種類の桜が咲き誇っていて、その濃淡がまた美しい境内。

それもそのはず。

平野神社には50種類400本もの桜が植えられているからなんですー

珍種もたくさん。

虎の尾桜
手弱女桜
平野妹背桜

などなどなど

いろんな名前があるんだいねー

見ごろもばらばらだから、一ヶ月くらいは次々と花が咲いて楽しめるのも平野神社の魅力です★

投稿者 老舗モール 時刻 18時45分 京の寺
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2009年4月10日 (金)

桜を映す龍安寺の鏡容地

龍安寺といえば、石庭。

しかし桜の季節ばっかりは、こちらのお庭もぐっと華やかになり、石庭とは対照的な、

色彩豊かな美を放ちます。

Ryoanji01_2

広大な鏡容地(きょうようち)を中心とした、龍安寺の回遊式庭園

池に映りこむ桜が見事!

Ryoanji03

龍安寺は、貴族の別荘だった土地を宝徳2年(1450)に禅寺としたもの。

だからでしょうか。このお庭にはそこはかとなく貴族のかほり(?)

たとえ石庭が人でごった返していようとも、この回遊式庭園は静寂が心地よく、実に優雅なムードなんですね~

Ryoanji04

↑山もこんなに美しく水面に映って。

お庭を回り終わった後は遠景を長時間眺めたためか、目がよくなったような気がしましたですよ。

Ryoanji05

紅枝垂桜もこんなに美しい。

朝の比較的早い時間なので人は少なかったですが、お昼間はすんごい人なんだろうなー龍安寺。

石庭は来年1月5日から二ヶ月弱、工事により拝観を停止するそうです。

京都の桜も徐々に柔らかそうな緑の葉っぱが見えてきました。

見ごろ、ちょい過ぎたくらい。

週末はまだまだ楽しめそうですよー★

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投稿者 老舗モール 時刻 18時05分 京の寺
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2009年4月 9日 (木)

桜のトンネル抜けて

まさに見ごろの美しい夜桜。

Keifuku

シュ シュ シュ

シュ シュ シュ

シュ シュ シュ

ガタンゴトン ガタンゴトン

Keifuku02

きたー 

京福電車!

桜&電車。

ロマンチックな組合せですね。

京福電車(嵐電)北野線 鳴滝~宇多野の桜並木は、毎年満開の季節にライトアップされ、夜間臨時の京福電車が巡行します。

車内灯は消され、窓から見える桜は夢のように綺麗!

桜のトンネルを通り抜ける間は、スピードもいつもよりゆっくり走行してくれます。

Keifuku03

見上げると、夜空に浮かぶ満月と桜。

これまたものすごい美しさ。

京福電鉄は1942年に設立されて以来、京都の人々の大切な足になってきました。

ちょっとレトロな駅舎も、ワンマンの車両も、なつかしい感じで私はとても好きです。

2007年からは妖怪電車なんつって、車両内がブラックライトで演出され、運賃通常200円のところ妖怪の仮装をすると50円で乗れる小粋なサービスも。

車両内にはお化け(の役の人)も出てきます!

ひぇー!

ライトアップは残念ながら8日で終了してしまいました~

とにかく幽玄の世界へ誘われますので見逃された方は是非来年!

京福電鉄 宇多野駅はコチラ↓

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投稿者 老舗モール 時刻 18時32分 京の風景
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2009年4月 8日 (水)

食卓の名脇役

さて、このナイスな集合体は何でしょう?

Hashi

桔梗に鈴、様々なモチーフの陶器。

そう、箸置きです~

しかもかなりのアンティークもの。

先日お邪魔した割烹陶器の専門店、田村莱山さんで、企画のために撮影商品(お茶碗やお皿)を借りに行った折、

「そうだ箸置きも貸していただけますか。。?」

とお願いしたところ、何十年も眠っていたというお宝箸置き(!?)をラッキーにも見せて頂けたのでした。

Hashioki08

↑五条坂にある田村莱山さんの店内。隣は河井寛次郎記念館

この箸置きたちを見て、、、

ちまちましたものが大好きな私は大コーフン!!!

一個一個が凝っててユーモラスなモチーフで、見るほどに吸い込まれていきます。。

Hashioki02

手前の箸置きなんて、サザエですよサザエ!!

ゴツゴツしたかんじがリアルで最高!

Hashioki03

↑ひいらぎと、きんちゃく。

きんちゃくなんて、皺や房がうっすらと浮き彫りされてるんです。

この手間暇を惜しまないかんじ。

凝ってます。

Hashioki04

↑これは、短冊に句が書かれた粋な箸置き。

田村莱山のご主人曰く、

「いろんな句が書けて季節によっても使い分けられるし、風流ですよね」

そーですねー!

Hashioki05

ちりばめてみました

私「あの~ 箸置きを専門に作ってらっしゃる窯元とか作家さんとかって、いらっしゃるんですか??」

ご主人「いらっしゃいますよ。箸置きって需要もありますしバカにならない。名脇役なんです。」

確かにお料理食べに行ったりして、私がまず目がいくのは箸置きだったり。

「やーんこの箸置きめずらしー」

なんて、話の花がそこから咲くこともよくある。

いいですね。箸置き。

特に今回見せていただいた箸置きは数十年前のものとあって、独特の経年の風合いと、丁寧な仕事があいまって、どれもが垂涎もののステキさでした。

これらの箸置きは、割烹で使われるもので、普段の食卓には不釣合いかもしれません。

が、こうした粋なアイテムを、少しでも普段の生活に取り入れてみたいもんです!

自然にね。

というか私、箸置きのコレクターになりたい。

(尚、写真の箸置きは全て見本であり、現品限りのため現在販売はされていません)

箸置きの他にもめちゃめちゃかっこいいお茶碗をいろいろ見せていただいたり、

Hashioki06

店内に並ぶ割烹陶器の数々を見てウットリしたり

Hashioki07

いいもの見ると心が揺さぶられます。

ものすごく目の保養になりました!

そんな田村莱山おすすめの作家さんが村田真人(むらたまこと)さん。

こちらは花が描かれた多機能な小どんぶり

色絵花紋小丼

描けそうで絶対描けない、絶妙な味のある色絵がステキです。

割烹陶器専門店 田村莱山はコチラ

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投稿者 老舗モール 時刻 16時30分 京の老舗
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