国宝・怖い絵【京都便利堂】
ありがとうございます。
京都便利堂でございます。
最近本屋さんでよく見かける「怖い絵」という本![]()
西洋の絵画の怖い絵がたくさん紹介されています。
1冊読んでみましたが、あらゆる意味で怖かったりして、なかなか興味深いものでした。
これを読みながら、思い出した作品がありました。
日本版の怖い絵とでも申しましょうか。
しかも国宝です。。
今日はその作品を皆様にご紹介したいと思います。
「国宝 慧可断臂図(こくほう えかだんぴず)」
画聖、雪舟の作です。
日本一国宝指定が多い画家です。
まずは画像をご覧ください。
![]()
後ろ向きに白いゆったりした衣服の男性が座っており、
手前には僧侶のような袈裟を着た男性が立っています。
後ろ向きに座っているのが達磨大師(だるまたいし)、
手前にいる僧侶が慧可(えか)というお坊さんです。
慧可は、達磨に弟子入りを志願していましたが、達磨はそれをなかなか認めようとはしません。
そこで慧可は、その決意を達磨に見せようとしました。
その場面を描いた作品です。
…う〜ん。どこが怖い絵なの?
そうですよね。
そう思いますよね。
私も最初見たときは、特に何も思いませんでした。
それではご説明いたします。
慧可の左手をご覧ください。
達磨に差し出していますよね。
その左手の付け根をよーくご覧ください。
この画像ではちょっと見にくいのですが、左手の付け根に赤い筋が描かれています。
なんでこんな所に赤い筋が![]()
まさか![]()
そうなんです![]()
赤い筋は血。。
慧可は、弟子入りの決意を表明するために、左手を切断してしまったのです![]()
この左手は、慧可の切断された手なのです。
だから、
「慧可断臂図(えかだんぴず)」→慧可がひじを断った絵
というタイトルなのです。。
それにしても、その左手は、切断されているというのにあまり痛そうな感じがしません。
まるでそんなたいしたことをしたような感じではなく、むしろ綺麗な所作を感じます。
だから、まさか切れているとは思わないのですが。
そういう風に描いて、慧可の決意のすごさを表現したのでしょうか?
特に何事もなかったかのように見せながら、めちゃくちゃ怖![]()
逆に何事もなかったような雰囲気が怖いというか。。
たった一本の赤い筋によって、全てを物語っている絵。
そんな風に描くことができる雪舟は画聖と呼ばれ、
作品のうち6点も国宝指定になっているわけです。
京都便利堂老舗モール店ではこの作品を色紙に仕立てて販売しております。
以前、この商品ページを作るために、
レプリカではありますが、色紙の写真を撮影したのですが。。
間近で見て、けっこうゾーっとしました。。
写真より赤い筋がはっきり見えるので怖さ倍増でしたよ。。
日本の怖い絵、いかがでしたでしょうか?
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投稿者 京都 便利堂 時刻 13時13分 文化・芸術
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コメント
その本パラパラと本屋で立ち読みしました。
普通の絵ばっかりやけどよく見たら恐ろしいですね。
投稿: まご | 2009/07/06 21:55:08
まご様、コメントありがとうございます
あの本、立ち読みされましたか

普通の絵なのによく見たらめっちゃ怖いんですよね
本当に恐怖を感じるものというのは、そういうものなのかもしれませんね。
私はまだ1と2しか見ていないので、3を読みたいと思っています。
1と2は運良く借りることができたので、ゆっくり読めたのですが、3はどうしようか考えています。
というのも、あの怖い本を自宅に置いておくのが怖いな〜と思って、購入をためらっています。。
皆さんどうされているのか、非常に気になるところです
投稿: 京都便利堂 | 2009/07/07 9:57:21