巻物の数え方って?【京都便利堂】
ありがとうございます。
京都便利堂でございます。
前々回から屏風・掛け軸と書いてきましたので、
今回は巻物のお話しです。
数え方は、これはご存じかもしれませんね。
1巻(かん)です。
本と同じですね。
巻物と言えば、長い紙がぐるぐる巻き付いているものという感じですね。
すごく長いものですと10mを越すものもあるとか。
そんな長いもの、どうやって観賞するの?
まさか10mを一気に全部広げるの?
いえいえ。
全部を一気に広げるわけではありませんよ。
では、巻物はどうやって観賞するのでしょうか?
まず、机の上に巻物を置き、
ひもで結ばれているのでそれをほどきます![]()
そして、それをくるくると右手でまき取り、左手で巻かれている紙を広げていきます。
だいたい観賞している人の肩幅くらいでしょうかね?
この動作を何度も繰り返します。
こうやってに右から左へ展開させて、場面の移り変わりを楽しむのです。
最後までご覧になったら、また巻き直して、元の形状に戻します。
おわかりいただけましたでしょうか?
現在では日常的にご覧になることは少ないと思われる巻物ですが、
東洋では昔はこの巻物が一般的なメディアの形式でした。
世界最古の長編小説と呼ばれている「源氏物語」や、
マンガの原点と言われている「国宝鳥獣人物戯画」なども、この巻物の形態を取っています。
巻物は、紙を横につないであの長い形状を取っています。
ようは何枚かの紙を継いで、場面を長くしているのです。
ということはその部分をはずしてバラバラにしたり、場面の入れ替えを行うことができるわけです。
なので、何らかの理由で、後世の人が推測で変更している場合もあるのだそうです。
現存する物から切り離されたと思われる、断簡(だんかん:一部分)も存在しています。
現在ご覧になれる国宝鳥獣人物戯画は、実際の制作当時とは違う展開になっていたと考えられています。
鳥獣戯画以外にも、それがかなり行われている巻物があります。
当時の政治的な事件を描いた「国宝伴大納言絵巻」という巻物です。
場面の流れが制作当時とは違うようで、物語がうまくつながらないと言われています。
どうも後世に政治的なもろもろがあった模様で、NGな場面を削除しているかもしれないのだそうです。
う〜んいつの世も……という感じですね![]()
ここがおかしいのでは?
と推測しながら、巻物を繰り返し巻き返してご覧になるのも面白い見方になると思います![]()
気になられた方は、こちらからどうぞ![]()
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投稿者 京都 便利堂 時刻 14時14分 文化・芸術
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