【京都便利堂】名画の裏側
ありがとうございます。
京都便利堂でございます。
こちらはニッコウキスゲ。
尾瀬や信州霧ヶ峰に多く自生している百合科の植物です。
場所によりますが、6月〜8月が見頃の
夏の花です。
百合科だけあって、百合と同じ時期に見頃なのですね。
「歩く姿は百合の花」と美人の形容詞に例えられる程美しい花の姿も、よく似ています。
さて、今がちょうど見頃の百合ですが、このお花を描いた絵があります。
酒井抱一(さかいほういつ)作「夏秋草図屏風」。
緑の草の向こうに白い百合が描かれています。
銀地のとても美しい重要文化財です。
この作品は二隻一双の屏風なのですが、実は、元々はある作品の裏側に描かれたものでした。
ある作品とは?
尾形光琳(おがたこうりん)作「風神雷神図屏風」
雷神の裏側には、夕立のあとの夏草が、
風神の裏側には、風に揺れる秋草が描かれていました。
光琳の風神雷神と対応するように描いたのだそうです。
尾形光琳と酒井抱一は、同じ琳派(りんぱ)と呼ばれる流派の画家。
しかし、彼らの生きた時代は違い、100年の隔たりがあります。
およそ100年前に描かれた尾形光琳の作品を目にした酒井抱一が、その画風に熱烈に焦がれ、直接の教えは受けていないのですが継承したのでした。
私淑した、ということなのですが、ようはものすごくファンだったということですね。
面白いことに、実は抱一に継承されたこの尾形光琳も100年前のある画家に焦がれ、同じように琳派の画風を継承しているのです。
その画家は、俵屋宗達(たわらやそうたつ)。
本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)と並んで、琳派の祖と呼ばれています。
宗達の描いた風神雷神図屏風を目にした尾形光琳は、同じ構図の同じ題名の作品を描いたのでした。
宗達が描いてから100年後、光琳が描いてからそのまた100年後に、抱一も同じように風神雷神図屏風を描いていますよ。
宗達、光琳は京都の人ですが、抱一は江戸の人です。
時代が変わっても、場所が変わっても、美しいものはつながっていくのですね。
江戸に渡ってからの琳派は、抱一のあと鈴木基一(すずききいつ)・守一(しゅいつ)へとつながっていき、江戸琳派と呼ばれるようになります。
京都で誕生した琳派は、200年の時を経て江戸でも美しく花開いたのでした。
この夏、俵屋宗達と尾形光琳の風神雷神図屏風を見ることができますよ。
8/11〜17の間、東京国立博物館にて。
見比べることができて面白そうですね。
もしご覧になったら、光琳の作品の裏側のことも、よかったらほんの少し思い出してみて下さい。
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投稿者 京都 便利堂 時刻 13時13分 文化・芸術
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コメント
風神・雷神いいですね。
親父に言って買ってきてもらいます。
投稿: 孫 | 2008/08/05 12:41:32
孫様、コメントありがとうございます!
弊社の商品をご覧いただいたのですね。
ありがとうございます。
お父さまにもどうぞよろしくお伝えくださいませ!
投稿: 京都便利堂 | 2008/08/05 17:11:21
初めて書き込みいたします。
作家同士が時を越えて、作風を超えて、影響しあうのを感じるのは面白いものです。歴史の重みを感じます。
歴史といえば、京都国立博物館で坂本龍馬の展示をしていますが、私のような歴史好きにお勧めの商品はないですか?
「篤姫」とか、また幕末ブームの兆しがあるような、ないような?
ここで紹介されるのは「美術」の商品が多いようで、「歴史」を感じさせる商品が少ないのが不満です(偏見でしょうか?)。
そんな紹介もして下さい。
投稿: いち歴史好き | 2008/08/07 12:17:32
いち歴史好き様、コメントありがとうございます!
琳派は、他の流派と比べてかなり異色の流派です。
まつわるお話しも面白いものがたくさんありますよ。
さて、歴史に関することですが、お盆明けごろにアップする予定がございます!
あくまでも予定なのですが……。
歴史に関する新商品も登場する予定がございます!
もう弊社のサイトではご案内しているのですが、
「幕末月旦札」というカードゲーム。
こちらもお盆明けを予定いたしております。
よろしければ、またご覧くださいませ!
投稿: 京都便利堂 | 2008/08/07 15:05:24