【京都便利堂】若紫
ありがとうございます。
京都便利堂でございます。
6月に入りましたね。
雨が多くて、梅雨の雰囲気がする京都です。
今日も源氏物語のお話しにおつきあいください。
この物語にたびたび登場する
ドキドキのシーン、かいま見。
平安貴族の女性は、ある一定の年齢になると、夫以外の男性に姿を見られるというのは大変恥ずかしいことでした。
当時は、自分の兄弟にすら、ついたて(几帳)越しに会話をしていたのです。
前回は「野分」、
源氏の息子・夕霧が、源氏の最愛の妻・紫の上をかいま見てドキドキ
するシーンでした。
紫の上は、他にもかいま見をされるシーンがあります。
そのお相手は、若かりし源氏。
親子ですね。
そのシーンは、第5帖「若紫」に書かれています。
まだ幼い紫の上が雀の子が逃げたと泣いていて、そこを源氏がのぞいているのです。
憧れの義母、藤壺によく似ていると思いながら。
(紫の上は、藤壺の姪なので似ているのです。)
土佐派が描いた「若紫」では、画面の左下で源氏がかいま見をしていますよ。
この後、紫の上の後見であった尼君(祖母)が亡くなります。
そこへ、源氏がさらうようにして紫の上の後見になり、理想の妻となるべく養育し、妻にするのです。
様々なことがおこりながら物語はすすみ、後半、源氏に正妻として女三宮の降嫁など、紫の上にとって悲しいことが続きます。
思い悩んだ彼女は出家を願います。
けれど、その願いも源氏によって阻まれ、かなうことなくこの世を去る紫の上。
彼女が亡くなってから、源氏はもぬけの殻のようになってしまいます。
そして、後を追うように亡くなり、主人公は源氏の子孫たちに移っていくのです。
紫の上は、源氏の最愛の妻とされていますが、こうやって見るとなんだか悲しい生涯だったように思えます。
次回は、紫の上の悲しみの原因にもなった女三宮のかいま見についてお届けします。
彼女も、偶然ながら、このかいま見のせいで劇的な人生を送るのです。
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投稿者 京都 便利堂 時刻 13時13分 恋愛, 文化・芸術
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