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2008年5月30日 (金)

【京都便利堂】野分

ありがとうございます。
京都便利堂でございます。

Sora

明日で5月も終わりです。
今年は、もう台風typhoonがやってきましたね。
秋の季語である台風なので、異常気象?と少し驚いてしまいました。

あのものすごい雨風rainを台風と呼ぶようになったのはわりと近代になってからで、古くは「野分(のわき)」と呼ばれていました。
この言葉は「野にある草を分けるように吹く強い風」というのが語源です。

源氏物語でも、第28帖に「野分」というタイトルがついています。
この巻の内容は、
源氏の息子の夕霧が、源氏の妻である紫の上の姿をかいま見てしまい、その姿に心を奪われてしまいます。
その後に六条院で暮らす美女たちを見て、心乱れるという姿が描かれています。

このかいま見というのは、大変ドキドキheart02する場面なのです。
なぜなら、当時、貴族の女性たちはある程度の年齢になると、自分の兄弟にさえ顔や姿を見せなくなるからです。
結婚している場合は夫には姿を見せるのですが、それ以外の人に自分の姿を見せるのは大変はずかしいことだったのです。

ですから、この巻では夕霧のドキドキ
heart02が表現されているのです。
かいま見をされている女性は、気付いていませんから。

源氏物語は、このかいま見のシーンが幾度か出てきます。
そして、重要な場面をになっています。

京都便利堂
では、この「野分」が描かれた色紙を取り扱っております。
土佐派の描くこの作品、ご覧いただきますとあまり激しい風雨の雰囲気は感じません。
むしろ、華やかで美しい場面が描かれています。

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投稿者 京都 便利堂 時刻 13時13分 恋愛, 文化・芸術
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2008年5月28日 (水)

【京都便利堂】源氏物語の登場人物

ありがとうございます。
京都便利堂でございます。

Green

源氏物語を読むと、いつも思い出すことがあります。

学生の頃、この作品について習っていたとき、困ったことがありました。
それは、登場人物の名前が覚えにくい!

○○の女御だとか、○○の上、○○の君だとか。
女性ではありませんが、源氏の妻であった葵の上の兄、頭中将にいたっては、巻が進むごとに役職が代わり、そのたびに呼び名が変わるので、同一人物かさえもわからなくなってしまう始末……。

ものすごい大人数の登場人物があるので、その整理をするので頭がいっぱいになってしまい、物語を楽しむどころではなかったように思います。
(聞くところによると、登場人物は400人以上!)

どうしてこんなに覚えにくいのか。
今になってようやくわかりました。

それは、源氏物語に登場する女性たちには正式な名前がないのです。

源氏の母、「桐壺の更衣」は、桐壺という御所の部屋に住む、更衣という身分の女性という意味なのです。

源氏の母とうりふたつで、憧れの女性の「藤壺の女御」は、藤壺という部屋に住む、女御という身分の女性、

この藤壺の女御とよく似ていて、源氏が養育して妻となった「紫の上」は、紫の源氏の正妻格の妻という意味になります。

源氏が須磨に流されたときに出会い、後に子を産む「明石の君」は、明石に住む女性という意味、

その子である「秋好中宮」は、秋が好きな帝の妻という意味です。

これが理解できるようになってから、ようやく物語を楽しめる域に入れたような気がします。

現在、京都便利堂では、TOPページにて紫式部・源氏物語特集を行っております。
このように、少しでも登場人物を理解してから改めて見てみると、新たな発見があるかもしれません。

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投稿者 京都 便利堂 時刻 13時13分 文化・芸術
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2008年5月26日 (月)

【京都便利堂】源氏絵2

ありがとうございます。
京都便利堂でございます。

Taue

さて、今日は前回に引き続き、
本阿弥光悦と共に琳派の祖といわれる、俵屋宗達の描いた、
国宝源氏物語図屏風
についてのお話しです。

この屏風には、第14帖澪標と第16帖関屋の一場面が描かれています。

どちらも、源氏がかつての恋人に出会うシーンです。

ですが、主要な登場人物であるはずの源氏やかつての恋人たちの姿は、画面に描かれていません。

では、どこにるのか。

それは、澪標図(左隻)ですと牛車の中に源氏が、沖に浮かぶ船の中にかつての恋人明石の君がいると設定されています。
関屋図(右隻)ですと、向かい合う牛車の中にそれぞれ、源氏、かつての恋人空蝉がいると設定されています。

これは宗達ならではの表現で、
人物を描かないことによって物語の情緒を伝えようとしているのだそうです。

華やかで、情緒豊かな琳派。
是非一度ご覧くださいませ。

もうひとつ、お知らせです。
京都便利堂のトップページを更新したのですが、今回は源氏物語特集。
メインは、源氏物語の作者、紫式部が書いた「国宝紫式部日記絵詞 五島本」です。
紫式部が過ごした日常が描かれています。

6/8まで、京都文化博物館にて源氏物語千年紀展が行われておりますが、
6/3〜6/8まで、この作品が展示されますよ。
5日間しか展示されませんので、是非ご覧ください!


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投稿者 京都 便利堂 時刻 13時13分 文化・芸術, 旅行・地域
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2008年5月23日 (金)

【京都便利堂】源氏絵

ありがとうございます。
京都便利堂でございます。

Hisyaku

今年2008年は、源氏物語千年紀。
京都では、さまざまなところで色々な催しが行われています。

1000年たってもなお愛される文学。
月並みですが、すごいとしか言いようがありません。

さて、この源氏物語ですが、誕生してから1000年の間、様々な芸術のテーマとして多くの人の手によって表現されています。

もちろん絵画でも取り扱われることが多いテーマです。

源氏物語の絵で有名なのが、平安時代後期より朝廷に仕えた土佐派。
彼らは美しい大和絵を得意としています。
京都便利堂では、その流れを受け継ぐ、土佐光吉・一得の描く4場面の色紙があります。

そして、平成の時代になっても見る人を引きつけてやまない琳派。
海外にもかなりファンの多い、世襲制を取らずに受け継がれている不思議な流派です。

江戸時代半年頃、本阿弥光悦・俵屋宗達によって、平安王朝文化の復興を目指し、京の雅を表現しました。

その技法は特殊で、黄金をふんだんに使い、絵の具を幾十にも重ねてかなりの厚みをつけたりしています。
優雅な曲線が描かれているのも特徴で、美しい構図の作品もたくさんあります。

彼らは平安時代の大和絵の技法や題材を元に様々な作品を生み出していきました。

特に有名な作品は、「国宝 風神雷神図屏風」
こちらは俵屋宗達の作品で、屏風ながら扇面に置き換えてもなお美しい構図を見せる作品です。
100年後に琳派を継承する尾形光琳、さらにその100年後に継承する酒井抱一も同一の作品を描いています。

同じく宗達作の「重文 舞楽図屏風」
舞楽をする人々が描かれていますが、その見事な構図は後世の画家たちを魅了してやみません。

源氏物語を取り扱った作品は、俵屋宗達作の「国宝 源氏物語図屏風」

この作品については、少し長くなって参りましたので、次回に!



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投稿者 京都 便利堂 時刻 13時13分 文化・芸術, 旅行・地域
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2008年5月21日 (水)

【京都便利堂】扇子

ありがとうございます。
京都便利堂でございます。

Fuji

一瞬肌寒い日もありましたが、もう立夏を過ぎているので日差しは夏のものですね。
今日もいいお天気で、少し汗ばむ陽気の京都です。

そんな時に、少し涼を取るのには扇子が便利ですね。
折りたたんで小さくできるので、持ち運びにもよろしいかと思います。

扇子は、洋画などでシノワズリ的な雰囲気で描かれているのを目にすることがありますから、中国から伝来したもの?
そのように思いがちですが、実は違います。
平安時代の頃、日本で誕生したのです。

平安時代の長編小説「源氏物語」の中にも、扇子は何度か登場していますよ。

第4帖夕顔では、夕顔の花がのせられた扇子が登場しますし、
第8帖花宴では、源氏が朧月夜の君と扇子を取り交わしています。

どちらも、恋の始まりの小道具に使われています。

京都便利堂老舗モール店富小路店東京店では、5点の扇子を取り扱っています。

コロタイプで表現された、
鳥獣戯画の場面が描かれた扇子男性に人気の仙崖作の○△□


贅沢な7色のインクでオフセット印刷されている風神雷神扇子

東寺に伝わる、狩野探幽が描いた龍図

小野竹喬が描いた愛すべきスケッチ、赤唐辛子
こちらは女性用ですので、少しこぶりに作られています。

いずれもお仕立ては、宮脇賣扇庵です。

また、京都便利堂老舗モール店ではお取り扱いがないのですが、
富小路店と東京店では、
徳川美術館所蔵の源氏物語をモチーフにした扇子を扱っております。

↓コチラです。


Genjisensu



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投稿者 京都 便利堂 時刻 11時11分 文化・芸術, 旅行・地域
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2008年5月16日 (金)

源氏物語な器たち【銘窯会】

銘窯会新作『源氏物語な器たち』

シリーズでご紹介させていただきます。

まずはこちら!

Sm3400

源氏物語中「新斎院御祓」 の見物で

葵の上と六条御息所が車争いをする場面は有名ですね。

敬心窯がていねいに描く源氏の世界でお茶を楽しまれてはいかがでしょう。

敬心窯のその他の源氏物語商品

蛍                   檜扇

Sm10200_2 Sm10200_3

 Sm12_3

投稿者 京のやきもの小路 銘窯会 時刻 19時00分 住まい・インテリア
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【京都便利堂】和紙

ありがとうございます。
京都便利堂でございます。

Mitsumata

このお花、なんのお花かご存じですか?

これは、沈丁花の仲間の「ミツマタ」という植物です。
ふわふわとして可愛らしいお花ですが、近づいて香りを嗅ぐと沈丁花とよく似た香りがします。
そういえば、仲間だけあってお花の形も似ていますね。

実はこのミツマタ、形状はちがいますが、便利堂社内でも目にすることがございます。
それはぺらっと薄い紙の形状になっています。

そう、この植物は和紙の原料なのです。

ミツマタは、繊維が細く、薄くて丈夫な紙ができるので、紙幣にも使われています。

便利堂では、コロタイプの複製を作るときによく使われています。

このコロタイプという技術は、美術品などの複製に用いられることが多いのですが、便利堂で販売している商品に使われていることもございます。

たとえば、鳥獣戯画の原寸巻物。
こちらは本紙にミツマタを使用しています。

もう少し安価なものになりますと、長谷川潔のポストカードセット。
こちらは、黒の塗りつぶし部分が多いので、コロタイプの深みのある表現をよりおわかりいただけるのではないでしょうか。

写真では伝えきれない黒の深み。
京都便利堂各店舗にも置いてございますので、是非一度お手にとってご覧いただきたいものです。


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投稿者 京都 便利堂 時刻 17時17分 日記・コラム・つぶやき
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